最初は2匹だけにしていた室内のボックスですが、だんだんと増やしました。しかしそれによって浮き彫りになったのは、外と室内で違うオタマジャクシの食欲です。
室内に入れた途端、エサを食べなくなります。
オタマジャクシを飼うのは「簡単」とたいていの本には書いてあります。そして雑食なので何でも食べる、と。しかし、どういうわけか室内飼いのオタマは、エサを食べないのです。
様々なエサを試しましたが、食べないのです。もちろん知らないうちに多少は食べているでしょうが、よくわかりません。しかし、エサをあまり食べないようでは、家で飼うことはできません。
そこで実験をしてみることにしました。
外のボックスで朝のエサやりの際、水草をパクついているオタマを3匹スカウトしました。彼らであれば、何も食べないということはないはずです。
ところが、やはり移動させてみると水草を食べません。金魚のエサにもすぐに反応しませんでした。面白いのは、1匹が食べ始めると他のオタマも食べ始めることです。
話が脱線しますが、オタマは別のボックスなどに移すと、すぐに既存の群れへ向かい、10分程度一緒に過ごすことです。シチュエーションとしては、ゾンビだらけの世界に生き残った人間同士が集まるのに似ているかもしれません。
さて、オタマジャクシは一旦は金魚のエサを食べたものの、一粒程度食べたらあとはもう、おきまりの壁つつきか、下に沈んでゆっくりし始めました。環境に少し慣れたのかもしれません。でも、水草を食べる様子はありませんでした。
これとは別に、メロディーたち大きなオタマたちをブロック池に戻した後も、小さなオタマ1匹だけは、落ち着いている様子だったので試しに残してありました。
夜、様子を見に行くと、壁つつきはもうやっていませんでした。アマゾンフロッグピットの葉の下でリラックスしている様子。その後もちょいちょい様子を見ましたが、壁つつきはやっていません。壁の藻のことを少し忘れてきてくれているのでしょうか。
どうもストレスが溜まると、壁つつきをやっているような気がします。いやなことがあると、美味しいものなど食べて気を紛らわすのに似ています。
他のオタマと比べるとこのオタマは池に1匹だけ。ストレスなく過ごせているのかもしれません。贅沢な環境です。もう少しここで飼ってみることにします。