ヒレいろいろ
たくさんオタマがいると、中にはゴージャスなヒレを持ったオタマジャクシが混じっています。
たとえば、この子。
まるで着物の帯のようではないですか。うっすらピンクがかっているところがなんともキレイ。
ボディと尻尾の付け根に少し出ている細い棒のようなものは、後ろ足が生まれてきているところです。この棒状の部分がだんだんと大きくなり、ある日、指を伴ってヒレから外へ現れます。
この子はキラキラした斑紋があって、ちょっとしたドレスのようです。
ちなみによく見てみてください。後ろ足が出てきていますよ♪
この子は斑紋が多めにあったオタマジャクシ。光に反射すると薄緑色にキラキラ輝きます。
もう後ろ足は完全に出ていますね。前足はもうすぐ出てきます。目と後ろ足の間に、赤っぽいぽこっとした塊が見えるでしょう。これが前足です。ここまでできてくるとあと少しで、皮膚を突き破り外に出てきます。
オタマジャクシの性格とは
ところで、いつもの水槽から、このように撮影用の、何もないケースに入れると最初は静かにしていますが、だんだんとイラついて、右へ左へ激しく泳ぐようになることがあります。
そうなると早めに元の水槽に戻します。戻すとすぐに落ち着いてきます。やっぱり何もない場所は、ストレスになるのかもしれません。
オタマジャクシの性格は割りと短気。イラついているとき、そのストレスをごまかすように、ご飯を探します。そしてご飯が見つからないと、スピードを上げて泳ぐか、あきらめます(笑)。
アマガエルになってしまうと、性格は隠れたり逃げたりと、あまりガツガツくるイメージのない彼ら。
ですが、オタマジャクシのときは違います。やはり個体数が多く生存競争が成体よりも厳しいせいでしょう。先日も書いたように、共食いはするわ、イラつきやすいわで、この可愛らしい見た目とは違ってきますね。怖いのは、頻繁に近くのオタマジャクシに接近し、ヒレをつついていることです。もしそのときに少しでも弱っている素振りを見せようものなら、噛みつくつもりなのでしょう。
ちなみに、カエルの種類によっても性格は変わってくるように思います。