初めての羽化

初めての羽化

10月28日

朝、サーセイの様子を見ると、顔を水面すれすれに近づけています。ヤゴは羽化前になると、水面に顔を上げて様子を見るようです。

これはもしや、と思っているうちに顔を水上に出してきました。いよいよ羽化かと、なおも観察を続けているうちに、サーセイは水中へ潜ってしまいました。羽化前なら敏感になっている時期なので、観察を中断し、部屋を出ました。

その後、30分か1時間おきに様子を見ますが、変化がありません。そうこうしているうちに、11時を過ぎてしまいました。

気になっていましたが、仕事があり、一時間ほど離れました。いったん終わったので見に行くと、サーセイはちゃっかり羽化を始め、殻からは出てしまっていました。

おそらく、わたしの気配を絶えず感じていたのだろうと思います。そのため、完全に気配のなくなった頃合いをみて、さっと羽化したのでしょう。生きものは、そういうところをよく見ているものです。残念ながら羽化を見ることはできませんでした。

その後、サーセイは障子に移動したり微妙に動きましたが、基本的にはじっとしています。体色は薄い緑から、濃い色へ変化しています。

じっとしたままなのでそっとしておきましたが、夕方5時になり、陽が傾いてきました。そろそろ外に出さないと、暗くなってはどこにも行けません。

部屋の電気をつけて近づいたら、近くの壁へ飛んでいきました。そのとき、羽をはばたかせた空気が、ふわっとわたしの顔に当たったのです。サーセイの存在を確かに感じた気がして、なんともいえず、幸福な気持ちになりました。

電気が過敏にさせたかもと思い、一旦電気を消しました。しかし依然として動きがないので電気を再度つけたところ、その瞬間に外へ飛び立ったようで、壁を見たらもういませんでした。

ゆっくりと見送ることができず、残念でした。しかし羽化後しばらくは、近くにとどまるようなので、きっと庭にいることでしょう。

そんなことで、サーセイにばかり目をやっていましたが、リバースの方をふと見ると、プラスチックの壁を登ろうとしています。割りばしを入れても止まろうとしないので、外していたのですが、入れておくべきでした。

次こそは羽化を観察したいと思い、カメラを設置し、電気をつけました。それから部屋をあとにしました。

電気をつけっぱなしにして、ときどき見に行っていたのが良くなかったのでしょう。結局、深夜になってもリバースは羽化しませんでした。そのため、少し寒くなってきてはいましたが、ケースを外に出しました。明朝までに羽化してくれればいいのですが…。

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